東アジア文化都市_東アジア文化都市2016奈良

プログラム概要

 
 

舞台芸術

奈良のユニークな場所をいかした野外舞台や、地域作りの一環としての高校生演劇の公演やワークショップ、本プロジェクトのための完全オリジナル舞台の公演など、複合的な文化体験が出来る空間を作ります。

ディレクターコメント:
奈良の潜在能力を掘り起こすような企画になればと願っています。

基幹事業の一つである舞台芸術部門は、日本を代表する劇団による、国内外からも集客が見込める大きな野外公演と、市民の皆さんに支えられるオペラ、高校生演劇を軸に展開します。
野外公演では、維新派と、アヴィニヨンフェスティバルに正式招待されるなど話題を呼んだ静岡県舞台芸術センター(SPAC)の「マハーバーラタ」を上演します。
古の平城人が見た風景を、現代的な視点で再現するような画期的な上演となることでしょう。
ただ単に公演を打つだけではなく、他の部門とも連動させ回遊性を高め、奈良の潜在能力を掘り起こすような企画になればと願っています。
この一連の上演が、今後の奈良市のパフォーミングアーツ振興の基礎となり、財産となっていくように願っています。

参加団体・プログラム
維新派SPAC万葉オペラ高校生と創る演劇

平田オリザ_舞台芸術ディレクター

美術

仏教の伝来は学問・哲学・社会システムの伝来でもあり、日本の文化にも多大なる影響を与えました。奈良時代以降、宗教都市として東アジアの国の交流の一端を担ってきた歴史的な背景を踏まえ、奈良の文化の象徴でもある市内の社寺に、日本に文化の伝播をもたらした国々から第一線で活躍するアーティストを招へいし、アートインスタレーションを展開します。
 ほかにも、江戸から明治期の歴史を感じさせる「ならまち」で、アートを鑑賞しながら街中を散策できるアートプロジェクトを展開します。地域の伝承や歴史を生かしたインスタレーションやワークショップ等を行います。

ディレクターコメント:(コンセプト)

今に続く都市の骨格をつくっている社寺は、海外の思想・技術の流入と、身体化させていく壮大な試行が行われた場所です。これらの社寺を舞台に、文化の伝播ルートの国々を代表する第一線のアーティストが作品を制作します。それは、私たちが生きる現代の世界を、古の開かれた国際性の中に重ねて観る、1300年という時間と、大陸をまたいだ空間を横断する試みです。

ART FRONT GALLERY

奈良の古からこれまでの食文化・食材を掘り起し、「食」という切り口から様々な形で奈良を表現していく「Nara Food Caravan Project」や、奈良ひとまち大学とコラボし、”奈良発祥といわれる食”をテーマにした授業の開催など、現代に残る食のルーツを探り、奈良の食文化を体験できるプログラムを展開します。

ディレクターコメント:

奈良を訪れると感じる大陸的な悠久の異邦の気。
今に生きる私たちの想像を遥かに超える古のならびとの大陸への憧憬の念が今も漂うかのようだ。

現代の情報社会では起こり得ない、当時の鮮烈な異文化との出会いと、島国である日本古来の文化と独自の創造力。
それらの強烈な化学反応から創り出されたであろう「色鮮やかな奈良」に想いを馳せる。

このプロジェクトを通してわたしたちは、奈良のそこかしこにキラキラと息づくその片鱗を掘り起こし、「食」という形で現在と繋ぎ合わせ、それを皆で「食する」ことでその想いを共有できればと思っている。

ART FRONT GALLERY
船越雅代 食部門ディレクター
Pratt Instituteでアートを専攻後、料理に表現の可能性を見出し、NYの料理学校を卒業。
Blue HillをはじめとするNYのレストランに勤めた後、ヨーロッパからアジアを放浪。
オーストラリア船籍の客船のシェフとして大西洋を巡り、バリの老舗ホテルのシェフ、京都でレストランkilnの立ち上げに参加しシェフ/ディレクターを務め、現在 Food Anthology 代表。
国内外でサステナブルな食・文化・アート・デザインを融合した活動を展開中。