カルチャーリポーター
   
 

 

ico-report01 国際性の原点に
(「東アジア文化都市2016奈良市」市民連携事業「大安寺国際縁日」リポート)

 10月23日(日)に大安寺で2016大安寺国際縁日が開催された。この国際縁日は奈良を元気にするために「Nara Stag Club」によって2008年から毎年開催されており、今年で8回目であった。「大安寺は古い歴史のある大きなお寺ですが、交通の便があまり良くなく、あまり知るひとがいない。だから、かつてどんなお寺であったのかをみんなに知ってもらいたい。」と代表の小林さんは語った。「国際性」をテーマに、奈良県下の大学や専門学校から、ベトナム、ミャンマー、インドネシア、メキシコなどの留学生や日本の学生、民間団体が自国の音楽や料理などを紹介する。「留学生たちの若い力が、これからの国際性の原点なってゆく。」
 
 いくつかの国の料理をいただきながら、留学生たちと話すことができた。何より彼らの日本語のレベルの高さに驚かされた。大半の留学生は来日前にしっかりと日本語を学んでおり、日本では古典やITなどの専門的なことを学んでいるそうだ。
 
 インドネシアのバクソという料理をいただいた。牛肉の骨からダシをとったスープの中に牛肉の肉団子、うすあげ、そばが入った麺料理であった。スープは家庭によって味が異なるそうだ。また、メキシコのタコスデアランブレという料理もいただいた。タコスの一種で、肉、ピーマン、玉ねぎを炒めたものにチリソースをかけて、トルティーヤで包んだ料理で、メキシコでは定番の軽食である。タコスというとかなり辛いものを想像していたが、日本人でも食べやすいマイルドな味であった。
 
 留学生たちに日本の良いところを聞いてみた。日本は安全で、安心できる国という意見が多かった。私自身も以前に海外留学したことがあったが、彼らと全く同じ意見である。また、奈良の好きなところはどこか尋ねてみた。東大寺や若草山、奈良公園が好きだという声があった。「奈良公園には鹿がたくさんいて、鹿せんべいをあげたら、いっぱい鹿が寄ってきて怖かった。」治安の良さ、文化、景色など、自分の国の良さというのは、一度自分自身がそこから離れてみないとわからないことがある。奈良に住む人々にとって奈良公園の鹿との共存は当たり前になっているが、観光に来る人々にとってはとても新鮮なものである。
 
 留学生たちはやる気に満ち溢れていて、とても目が輝いていた。将来は日本でITビジネスや経済に関わる仕事、観光業に携わりたいと語っていた。若い彼らの力がこれからの「国際性」を担う。この大安寺国際縁日は、留学生や民間の国際的な交流のきっかけや個性出す貴重な機会となった。来年はどんな留学生に出会えるのかが楽しみだ。
 
 
カルチャーリポーター:市川真帆