「東アジア文化都市 青少年キャンプ」に参加しました
参加者全員での記念撮影
日時:平成28年7月26日(火)~27日(水)
場所:済州石文化公園
日中韓の若者たちが済州道の美しい自然がもたらす解放的空間の中で、互いが打ち解けあいながら親睦を深めることを目的に、済州の象徴である石をテーマにした公園「石文化公園」で開催されました。奈良市からは、青少年キャンプに参加したい高校生と大学生を公募した結果、奈良市立一条高等学校書道部4名と奈良県立高取国際高等学校書道部6名の高校生10名、帝塚山大学写真愛好家の大学生10名の総勢20名が参加することになりました。高校生は、日中韓の共通文化である「書」を通じて、大学生は「写真」を通じてそれぞれ交流を深めました。
活動2日間は、高校生・大学生とも日中韓合同チーム(各国2人の計6人)で共に行動し、学生たちは英語やネットの言語変換アプリを使ったり、時折ジェスチャーを交え、通訳を頼らず自分たちでコミュニケーションを図っていました。活動中はどのチームも笑顔が絶えず積極的に話しかけ、互いの国の言葉やいま流行っている物・言葉を教え合うなど、文化の違いを感じました。28日の帰国日は、ホテルのロビーで抱き合って涙を流す生徒もいるなど、みなそれぞれ別れを惜しみなかなか出発できませんでしたが、暫くすると交換したメールアドレスで連絡を取り合っていました。
帰国後もメールで連絡を取り合っている学生たち。この交流の縁が長く続き、未来を担う若者たちが日中韓の壁を壊し友好の懸け橋になってくれることを期待します。
※石文化公園・・・済州島の人々の生活と密接な関わりを持つ石文化を紹介する施設であり、屋外展示場や博物館などがある。屋外展示場では、トルハルバンなどの石文化が紹介されているほか、再現された伝統家屋があり、済州の石文化や住民の生活等、独特な文化を知ることができる。
【7月26日(火) オリエンテーションと各施設等見学】
「文化で壁を壊す」※ の手形と宣言文を作成
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それぞれの思いを記す
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手形作成
※「文化で壁を壊す」・・・自分の思いを記した用紙に手形を付け、その手形が文化の壁を壊し友好に繋げることを目的に実施
高校生・大学生に分かれて施設見学
【高校生】素庵記念館・済州秋史館見学
『素庵記念館』
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ヒョン ビョンチャン氏(書道家)による「素庵玄中和先生※」
(20世紀韓国書道の巨匠)の講義
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真剣に講義を聞く学生たち
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ヒョン ビョンチャン氏による解説と館内見学
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記念撮影
※素庵玄中和・・・1907年西帰浦市生まれ。1997年91歳で亡くなる間際まで書道活動に専念し、生涯独自の芸術世界を探求した。18歳で日本に留学、松本芳翠氏や辻本史邑氏に師事し各書体を学び彼の作品に多大な影響を与える。1955年49歳に帰国。1934年早稲田大政治経済学科卒業。
【大学生】金永甲ギャラリー・ソ・ゼチョルギャラリー、ハルラ山、海女博物館見学
『金永甲ギャラリー※』
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楽しそうに談笑しながら歩く学生たち
※金永甲ギャラリー
金永甲は筋萎縮性側索硬化症を患い、身動きが困難な体でありながら、済州を撮影し続けた写真作家。済州島の静けさの中に、金氏の情熱や平和への願いが感じられる作品を鑑賞できる美術館。
【7月27日(水) 書と写真活動】
【書(高校生)】
各チームの作品制作
テーマを各チームで決めて作品を制作
『各チームで話し合い』
『文字選び・練習』
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文字をネットで検索
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『作品制作』
1枚の巨大パネルにテーマに沿った日中韓の文字を揮毫
『日中韓の指導者による揮毫』
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左から奈良市・寧波市・済州特別自治道
『奈良市の揮毫』
一条高等学校 東先生
高取国際高等学校 池田先生
【写真(大学生)】
石文化公園での撮影
『撮影』
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撮った写真を見せ合う学生たち
『作品制作』
撮影したものから、展示作品を選択
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後に行う作品発表の順番をじゃんけんで決める
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完成した作品の前で記念撮影
各作品発表・優勝チーム発表・パフォーマンス公演
『書 チーム作品紹介と解説』
日中韓の各代表者が作品の解説を行った
『写真 個人作品の紹介と解説』
『優秀チーム表彰式』
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高校生
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大学生
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全員で記念撮影